この記事ではSBIバーチャル・カレンシーズ(SBIVC)がどんな販売所なのか気になる方にむけて、特徴やメリット・デメリットを解説しています。
SBIVCの口座開設を迷っている方の参考になればと思います。
目次
SBIバーチャルカレンシーズとは?
SBIVCとは、SBI証券や住信SBIネット銀行などで有名なSBIグループが100%出資する、仮想通貨交換および取引サービスを提供する株式会社です。
2016年11月に設立され、2017年末から口座開設の先行受付を開始しました。
大企業であるSBIグループが始めた仮想通貨交換業ということで、当初から注目されました。
会社情報
商号 SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社 設立 2016年11月1日 事業内容 仮想通貨の交換・取引サービス、システムの提供 仮想通貨交換業登録番号 関東財務局長 第00005号 所在地 〒106-0032 東京都港区 六本木3-1-1 六本木ティーキューブ 資本金 9億8,000万円(資本準備金を含む) 株主 SBIグループ100% 役員 代表取締役社長 北尾 吉孝
代表取締役副社長 齋藤 亮出典:会社概要
SBIVCが提供する仮想通貨の取引サービスを「VCTRADE」といいます。ただ、ユーザーにあまり浸透していないためか、サービスも含めてSBIVCと言われることが多いです。
VCTRADEのサービス内容
公式サイト | SBIVC(VCTRADE) |
サービス形式 | 販売所 |
取り扱い通貨 | 3種類 |
取引可能時間 | 午前7時~翌午前6時 |
仮想通貨の入出金 | 入金可 出金は指定ハードウェアウォレットのみ |
入金可能(日本円)な銀行 | 住信SBIネット銀行 |
サポート | 電話:平日午前9時~午後5時 |
2段階認証 | あり |
取引開始はいつから?
SBIVCは2018年6月4日にオープンし、まずは2017年末に先行予約した申込者から利用が開始されました。そして2018年7月17日より一般の口座受付が開始されました。
現在、SBIVCのWebサイトから条件を満たせばだれでも口座開設が可能です。
口座開設後、取引パスワード記載のハガキが届きしだい仮想通貨の売買をはじめることができます。
>>SBIVCの口座開設・登録方法【スマホで10分!超簡単申し込み】
SBIVCは販売所?取引所?
SBIVCは仮想通貨の買値と売値が決まっている販売所形式です。
SBIVCが提示する価格で買ったり売ったりします。
2019年1月現在は販売所形式だけですが、2019年3月ごろよりユーザー間で仮想通貨を取引できる取引所サービスをはじめる予定です。

取り扱い通貨
2019年6月時点のSBIVCの取り扱い通貨は以下の3つです。
- XRP(リップル)
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
BCH(ビットコインキャッシュ)
【追記】BCHは2019年6月28日をもって取扱廃止になりました
手数料
入金手数料(日本円) | 無料 | |
出金手数料(日本円) | 住信SBIネット銀行 | 50円 |
上記銀行以外 | 160円(3万円未満) | |
250円(3万円以上) | ||
取引手数料 | 無料 | |
送金手数料(仮想通貨) | ー |
日本円の入金は住信SBIネット銀行のみに対応していて、入金手数料は無料です。
日本円の出金については、住信SBIネット銀行以外にも対応していますが、その場合、住信SBIネット銀行よりも出金手数料が高くなります。
仮想通貨の売買にかかる取引手数料については無料です。

特徴・メリット
業界最狭スプレッド
SBIVCは他の販売所と比較したときスプレッドが最狭です。取り扱っているXRP、BCH、BTCにおいてスプレッドが一番狭いです。
特にBCHについては、グループ会社であるSBIクリプトがBCHのマイニングをしているので、他の販売所と比べて安く仕入れられます。
またXRPについては、SBIがリップル社の株式を10%保有していることから、こちらも安く仕入れられる可能性があります。
そのため、スプレッドについてSBIVCは今後も優位性があると考えられます。
セキュリティー
ハッキング被害が相次ぐ仮想通貨市場において、セキュリティーはますます重要になってきています。
SBIVCは、ユーザーの資産を守るために仮想通貨関連のセキュリティー企業に投資し連携を強化しています。
日本の企業だとセキュリティー会社のセコムと提携していて、仮想通貨の口座を扱うために必要な秘密鍵のうち、いくつかをセコムに預けることで分散管理し、セキュリティーを向上させています。
また、ユーザーの仮想通貨は基本的に外部インターネットにつながらないコールドウォレットで保管されていること、ユーザーの日本円資産と仮想通貨資産は、SBIVCの資産とは明確に分別管理されていることから安心して資産を預けることができます。
住信SBIネット銀行
SBIVCは住信SBIネット銀行の即時決済サービスに対応していて、土曜祝日に関わらず、365日24時間、SBIVCへ日本円を入金することができます。
即時決済サービスは、SBIVCの取引画面から入金情報を引き継いで、住信SBIネット銀行の振込画面が表示されるので、面倒な入力作業がなく便利です。
デメリット
板取引ができない
今のところ、SBIVCが指定した価格で仮想通貨を売買する販売所サービスしか利用できません。
ユーザー同士が売ったり買ったりできる取引所モデルサービスについては、2019年7月の導入を目指しています。
>>SBIVCの取引所(板取引)サービスはいつから?【2019年7月】
アプリがない
2019年6月現在、SBIVCで仮想通貨を売買するためには、パソコンやスマホのWebブラウザを使うしかありません。
スマホのアプリから簡単に仮想通貨の売買ができないところは利便性の点からデメリットだと思います。

SBIVCの評価まとめ
SBIバーチャル・カレンシーズについてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
SBIVCを利用する上でのメリットを3点、デメリットを2点挙げました。
- 業界最狭スプレッド
- セキュリティー
- 住信SBIネット銀行の即時決済サービス対応
- 板取引ができない
- アプリがない
デメリットの板取引については、2019年度中の解消を目指していることから、さらに使いやすい仮想通貨交換所になっていくことが予想されます。
SBIVCの今後については、2018年7月31日に行われたSBIの2019年3月期第1四半期決算説明会の仮想通貨関連のパートが特に参考になると感じました。(↓動画1:04:00より)
>>>2019年3月期第1四半期決算説明会プレゼンテーション資料p.102(PDF)
プレゼン資料もあるので、今後のSBIVCの動向が気になる方はぜひチェックしておきましょう。
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