こんにちは、りもるです。
今回はSBIVCのスプレッドが他の販売所に比べてどうなのか、気になる方に向けて比較記事を書いてみました。
目次
仮想通貨のスプレッドとは?
まずスプレッド(Spread)がなんなのかわからない方のためにスプレッドについて説明します。
スプレッドというのは仮想通貨販売所における「購入価格と売却価格の差」のことです。
例えば、ある時点の販売所が提示する1BTCの買値が75万円で、売値が70万円だとします。その場合、75ー70=5で5万円がスプレッドになります。このスプレッドが狭いほうが売却したときの利益が出やすいです。
どういうことかと言うと、もし1BTCを75万円で購入し、その後価格が上昇し77万円になった場合、上昇の2万円が利益になりますが、もしスプレッドが狭く73万円で購入しその後1BTCの売却価格が77万円になったとします。その場合77万円-73万円=4万円で利益が4万円になります。
このようにスプレッドが狭いほうが利益が出やすいです。
中・長期投資の方はそこまでスプレッドを気にしなくてもよいかもしれませんが、短期でトレードする方に影響が大きく気になる要素です。
SBIホールディングス公式資料でのスプレッド比較
SBIホールディングスの2019年3月期第1四半期(2018年4月~2018年6月末)決算説明会資料に、SBIVCと他販売所のスプレッド比較表がありました。
この資料によるとXRP、BCH、BTCのいずれもSBIVCのスプレッドが最小とのことでした。
SBIVCのスプレッドを他販売所と比較
実際にSBIVCのスプレッドが一番狭いか気になったので比較検証してみることにしました。
XRPのスプレッド
まずXRPのスプレッドです。コインチェックは現在XRPの売買を停止しているため、SBIVCを含む3つの販売所を比較してみました。
▼SBIVC
▼GMOコイン
▼DMM bitcoin
2018年8月22日22時頃のXRPのスプレッドの比較結果です。
SBIVC | GMOコイン | DMM bitcoin | |
XRPスプレッド | 1.4円 | 3.762円 | 1.6円 |
XRP買値 | 39.0円 | 39.500円 | 39.203円 |
SBIVCの公式資料の通り、SBIVCのスプレッドが一番狭いことが分かりました。2番目はDMM bitcoin、3番目はGMOコインでした。XRPの買値についても同順で安いことがわかりました。
BCHのスプレッド
次にBCHのスプレッドを比較してみます。
▼SBIVC
▼bitflyer
▼GMOコイン
▼DMM Bitcoin
2018年8月27日22時頃のBCHのスプレッドの比較結果です。
SBIVC | bitflyer | GMOコイン | DMM bitcoin | |
BCHスプレッド | 1,099円 | 4,344円 | 4,082円 | 2,600円 |
BCH買値 | 58,971円 | 61,852円 | 60,356円 | 59,567円 |
BCHでもXRPと同様にSBIVCが一番スプレッドが狭いことが分かりました。2番目はDMM bitcoin、3番目はGMOコインで、4番目がbitflyerでした。BCHの買値についても同じような順で安いことがわかりました。
BTCのスプレッド
最後にBTCのスプレッドを比較してみます。
▼SBIVC
▼bitflyer
▼GMOコイン
▼Zaif
▼DMM bitcoin
▼Fisco
2018年9月2日22時頃のBTCのスプレッドの比較結果です。
SBIVC | bitflyer | GMOコイン | Zaif | DMM bitcoin | FISCO | |
BTCスプレッド | 15,688円 | 19,343円 | 16,702円 | 32,454円 | 19,000円 | 32,316円 |
BTC買値 | 813,163円 | 811,449円 | 811,624円 | 820,678円 | 817,912円 | 820,412円 |
BTCでもXRP・BCHと同様にSBIVCが一番スプレッドが狭いことが分かりました。2番目はGMOコイン、3番目はDMM bitcoin、4番目はbitflyerで、5番目がFISCOで、6番目がZaifでした。
BTCの買値については、bitflyerが一番安かったです。
スプレッドの検証結果
SBIVCのスプレッドは、XRP、BCH、BTCに関して他販売所と比較して一番狭いことがわかりました。
また買値について、XRPとBCHに関してはSBIVCが一番安く、BTCに関してはbitflyerが一番安いことが分かりました。
【追記】*ただし、価格急騰時などは一時的にスプレッドが広くなることがあります。
SBIVCのスプレッド(2018.9.22)
■画像① AM8:59
売り 60.2
買い 69.3■画像② AM10:07
売り 58.4
買い 62.2だいぶ縮まったが、8時台はやり過ぎ( ゚д゚)
— カズヤ@リップル (@kazu_kabuki_kaz) 2018年9月22日
自分はこれはしょうがないと思っています。企業の利益追求よりも、リスク回避のためと思います。FXで培ったスプレッド計算ロジックを流用していると思うので、相場が急激に変動しているときは、スプレッドは広がるのは致し方なしかと。
— ミライ (@xrp_is_future) 2018年9月22日
FXなどでもレートが急激に変化した場合にスプレッドが広がるのと同様に、仮想通貨の急騰でも一時的にスプレッドが広がる傾向がありそうです。
通常時はスプレッドが狭いので大丈夫ですが、急騰時に買いたいという場合は注意したほうがよいかもしれません。
スプレッドはさらに縮小する可能性あり
現段階でもSBIVCのスプレッドは販売所として一番狭いのですが、さらにそのスプレッドが縮小する可能性があります。
上記は、2018年7月31日に開催されたSBIホールディングスの2019年3月期第1四半期決算説明会の資料なのですが、スプレッドの縮小について言及があります。
SBIがこれまでFXのスプレッドや株式手数料で業界No.1を実現してきたように、SBIバーチャルカレンシーズでも最狭水準のスプレッドを提供するとのこと。
決算説明会での代表取締役執行役員社長北尾氏のスプレッド関連の発言(1:12:46あたりから)↓
SBIVCのスプレッドを最小にできる根拠として、SBIクリプトによるマイニングによりBCH(ビットコインキャッシュ)が安く手に入ること、リップル社の株式10%保有によるXRPの有利な価格での仕入れを実現できる可能性があるとの説明がありました。(↑動画の1:24:24あたりから)
BTCに関しては言及がなかったのでわかりませんが、少なくともXRPとBCHに関しては今後ともSBIVCが業界最狭のスプレッドを提供してくれそうです。
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