この記事ではTREZOR Model TでERC20トークンを保管したい方に向けて保管方法を解説します。
目次
TREZOR Model TでのERC20トークンの保管方法
TREZOR Model TでのERC20トークンの保管方法は大きくわけて以下の2つです。
- ベータ版TREZORイーサリアムウォレットで保管
- MyEtherWalletと連携して保管
これまでは、2のMyEtherWalletを利用する方法しかなかったのですが、2018年12月4日よりTREZOR純正のベータ版ウォレットでもERC20トークンを扱えるようになりました。
A long-awaited feature is finally here! Native interface for Ethereum, Ethereum Classic, and ERC20 tokens is now available in the beta version of Trezor Wallet at https://t.co/8yLlDbUQ5K. Give it a try!
You can read more about this newest feature here: https://t.co/QYgUlhVyBp
— Trezor (@Trezor) 2018年12月4日
今回の記事では、ベータ版ウォレットを使う方法とMyEtherWalletを使う方法を画面キャプチャーつきで手順を解説していきます。
*保管したい仮想通貨がERC20トークンか分からない場合は以下のリンクから確認してみてください。
ベータ版TREZORイーサリアムウォレットで保管する方法
まずはTREZOR Model Tをパソコンに接続し、Trezor Walletへアクセス後、Ethereum(ETH)を選択します。
ベータ版Trezorイーサリアムウォレットを使うため、Trezor Ethereum Walletを選択します。
Trezorに保管したいERC20トークンのシンボルで検索します。今回は例としてERC20トークンのBLZと入力しました。すると正式な名称のBluezelleと表示されるのでクリックで選択します。
ウォレットに保管したいERC20トークンが追加されました。
次に、Trezorのイーサリアムウォレットへ送金するため、ウォレットのイーサリアムアドレスを確認します。
Receive(受信)タブを選択し、送金を受け取るアドレスを表示します。
アドレスは全部表示されていないので「Show full address」をクリックします。
イーサリアムアドレスが表示されます。Trezor Model T本体のスクリーンにも同じアドレスが表示されるので同じかチェックします。
問題なければスクリーンのチェックボタンを押します。そうするとアドレスがコピーできるようになるのでクリップボードにコピーします。
あとは、ERC20トークンを送信したいウォレットから、Trezor Model Tのウォレットのアドレスへ送金します。
↑メタマスクからTrezorのイーサリアムウォレットへ送金する様子。送信先にクリップボードにコピーしたTrezorのアドレスをペースト。
着金し、ウォレットのERC20トークンに送金した数量が表示されれば終了です。
これでTrezorのイーサリアムウォレットでERC20トークンを保管することができました。
MyEtherWalletと連携して保管する方法
こちらもTREZORのイーサリアムウォレットを使う場合と同様に、TREZOR Model Tをパソコンに接続した状態でTrezor WalletへアクセスしEthereum(ETH)を選択します。
MyEtherWalletを利用したいので、「MyEhterWalletへ移動」を選択します。
MyEtherWalletのページに飛んだ後は、TREZORとMyEtherWalletを接続するため、TREZORを選択し、「TREZORに接続する」ボタンをクリックします。
接続を許可するか確認されるので、「Allow once for this session(このセッションのため1度だけ許可)」を選択します。
public key(公開鍵)をエクスポートするか確認されるので、「Export」をクリックします。
HD derivation pathの選択画面にて、m/44’/60’/0’/0を選択します。
TrezorにはETHアドレスが5つ用意されているので、利用したいアドレスを選択しウォレットを解錠します。
MyEtherWalletへ移動するので、TREZOR Model Tで保管したいERC20トークンをウォレットに追加します。「カスタムトークンを追加」をクリック。
コントラクトアドレス(トークン契約アドレス)、トークンシンボル、桁数を入力します。分からない場合は、Etherscanなどを確認しましょう。
例として、SIRIN LABS Token(SRN)をウォレットに追加したい場合を考えると、トークン契約アドレス(Contract)⇒0x68d57c9a1c35f63e2c83ee8e49a64e9d70528d25、桁数(Decimals)⇒18となります。
追加したいERC20トークンの情報を入力できたら保存します。
あとは、ERC20トークンを送信したいウォレットから、TREZOR Model Tのウォレットへ送信します。
MyEtherWalletにて、ERC20トークンの到着を確認できれば終了です。これでTREZORでERC20を保管できました。
どちらの保管方法が簡単か
2つのやり方を試してみた結果、簡単なのはベータ版のTrezorイーサリアムウォレットだと感じました。
理由は手順が少ないこと、MyEtherWalletを使う場合と比べてページ遷移が少ないためです。
ふだんTREZOR Model TをMyEtherWalletと連携して使っているという方もベータ版ウォレットのほうが簡単なのでぜひ試してみてください。


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